甘いだけじゃ

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「俺は愛してるよ」 耳元で低く擦れた声が囁く。 予想していなかった言葉に、胸が高鳴る。 「ほんとに…どうしたんですか…」 「チャンミンは?」 「言わせないでください、分かってるでしょう」 「言ってくれないと分かんない」 「い、いやです」 ―ピンポーン 「っ、すいません、誰かきたみたいです」 ―ガチャ 「っユチョン!?」 玄関のドアを開けると、うつむいたユチョンが立っていた。 ユチョンは携帯の電源を切ると、真っ直ぐに瞳を見つめてきた。 「ごめん、我慢できなかった」 体が震える。 緊張?それとも嬉しさに? 「いえ…驚きました、 寒かったでしょう、はいってください」 「ありがと」  
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