醜い嫉妬

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今日は、雨がひどい。 ユチョンは、どこを ほっつき歩いてるんだろう。 ここ数日、帰ってこない。 彼のことだから、きっと泊まる場所には困らないだろうけど。 ジェジュンも、散歩に行くと出ていってからしばらく時間がたっている。 大きなため息が、静かな部屋に響いた。 ガタッ 玄関のほうで、 物音がする。 「何のおと… っユチョン!?」 玄関へ駆けると、 びしょ濡れになった ユチョンが倒れていた。 「ユチョン!ユチョン! どうしたの!しっかり!」 声をかけても、うなだれたままで返事がない。 「とりあえず、このままじゃ風邪ひいちゃうよ…」 彼を着替えさせると、自分より少し大きい体を、ベッドまで運んだ。
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