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ユチョンはそっと僕の肩をつかむと、唇を重ねてきた。
「ふっ…ん」
唇が離れる。
「ごめん、なんか俺、我慢できないかも…」
戸惑ったようにユチョンがつぶやく。
「大丈夫です。僕も今、そんな気分です…」
「っ!…っチャンミン!」
もう一度唇が重ねられる。
今度はさっきよりも深く、深く。
痛いくらいに掴まれた肩が、嬉しくて仕方がない。
冷たい冬の風が、ほてった頬を擦り抜けていく。
―僕は今、幸せだ。
彼の熱を、彼の愛を、確かに今、この体で感じている。
このまま、朝がこないことを祈る、けれど。
必ず明日は…
くるから。
. End
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