苦い痛み

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昨日彼は何度も囁いた。 『チャンミン、愛してる』 どんなに会えない日が続いても、願っていた。 また、笑いあえる日がくると。 だけど彼は、僕を置いていった。 「ユ…チョン?」 朝目覚めると、隣はもう冷たかった。 ほんの数時間前まで、体温を確かめあっていたのに。 ああ、そっか また僕はひとり、だ。 手のひらに涙がこぼれた。
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