虎牢関

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張遼『こんなんで隠れても無駄や!覚悟!』 関羽の青龍偃月刀にそっくりな武器を振りかぶりながら叫ぶ。 曹仁『……………………』 俺は弓と矢を出し、構える。 張遼『正々堂々と闘う気も無いん、か!!』 張遼が武器を振るう ガキン!と良い音がし、張遼が横を通りすぎる。 張遼『ちっ!弓のくせに固い……』 通り過ぎるのと同時に俺は走り、姿が見えなくなるまで距離をとった。 そこで目を瞑り、氣で敵の居場所を探り、張遼以外の敵に向かって矢を射ちまくる。 ちなみに喋ったら張遼に居場所がバレてしまうので終始無言。 ドドドドドドド と聞こえそうなくらいに射ちまくる。 兵の『ぐっ!』とか『ぬあ!』とか『あうち!』とか聞こえて張遼は焦っているようだ。 張遼『な………何やっとんねん!ウチ一人を仕止めればそれで終わりやないか!やるならウチをやれ!』 張遼………あんた……部下思いの良い奴だぜ………… とか考えながら射ちまくる。 張遼は前が見えない状態でも俺を探し回る。 しかしそれも虚しく、俺は張遼の最後の部下を射抜いた。
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