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お互い同時に地面を蹴り、走り出す。
曹仁『おおおおぉぉぉぉ!!』
張遼『はぁぁぁぁぁぁぁ!!』
先に張遼が武器を振りかぶる。
まあリーチが長い分当然のことだが………
張遼『はあ!』
ガキン!
曹仁『…ッ!』
双剣で受け止めたがやはり重い。
見た目も長さも重さも青龍偃月刀と同じ、しかし型が少し違う……………
やりにくい!!!
ギチギチと音をたてお互いの武器が擦れあう………
張遼『なんや……お得意の妖術は使わないんか』
張遼が更に力を込めながら聞いてくる。
曹仁『……ふん、使うときは使うさ……』
俺も力を込め、押し返しながら言う。
張遼『……その余裕………後悔するで……』
曹仁『それはどうか、な!』
武器を弾き、お互いに距離をとる。
すかさず俺は走り出す。
曹仁『ぬぉりゃー!!』
ギィン!
張遼『チッ』
張遼が防いだ後、双剣ならではの連激で攻める。
ギィン!ギィン!と立て続けに音がなる。
張遼『クッ……ハァ!』
ザシュ!
曹仁『……!?』
張遼の反撃によって顔が少し切れ、覆っていた布が飛んでいく。つーか着けてること自体忘れてた。
俺は出来るだけ隙を見せずに連激を続ける。
時々張遼が傷を負い、次に俺が傷を負う。
もはやそれの繰り返しになっていた。
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