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ギン!ギィン!という音が耳障りになって来たとき、張遼はかなり息切れをしていた
張遼『……ハァ……ハァ………でぇい!』
曹仁『………ック!?』
張遼の予想外の大振りが来る。
それをギリギリで避け、後ろに下がり再び間が開いた。
最初と違う所はお互いにボロボロな所と、張遼が大分息が上がり、地面に片膝を着いている所だ。
俺?まだまだ余裕ですが何か?
張遼『ゼェ……ゼェ………ど……どんだけ体力あんねん……息切れもしとらんて………』
曹仁『そう誉めんなって』
再び双剣を構える。
張遼『…はぁ…………クソッ!……』
張遼も立ち上がり、武器を構えようとしたところで……
魏兵『報告!呉軍が袁紹様の命令で動き出しました!乱戦になる前に決着をつけよとのことです!』
曹仁『袁紹のバーロー!!』
魏兵『ビクッ!』
曹仁『あ、スマン』
反射的に叫んでしまったぜ。
それにしてもこの状況で決着をつけるのは無理だ。つーかコイツ伝令言う人絶対間違ってる。言うなら前線で戦ってる奴等に言えバーロー!
公孫賛兵『ほ……ほうこーく!』
なんかもう一人来た。俺って人気者?
公孫賛兵『呉の進軍と同時に華雄が脱走!消息不明!』
曹仁『……な……なに!?』
アイツは気絶したままでさらに手を鎖で繋がれてた筈……
曹仁『……て、お前等伏せろ!』
魏&公孫賛兵『…え?』
ズシュ
次の瞬間には二人の首は身体から離れていた。
そのまま身体も倒れる。
華雄『見つけたぞ~!貴様ぁ!』
そして倒れた兵士の後ろには、兵士が使うような斧を二つ持った華雄が立っていた。
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