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張遼『華雄!無事だったんか!?』
華雄『む、…張遼!お前こそ大丈夫か!?』
傷だらけの張遼を見て華雄が声を上げる。
そして俺と張遼を交互に見ると、状況を把握したように頷いた。
華雄『張遼、加勢はいるか?』
張遼『ああ、もうちっと闘いを楽しみたいけど、呉が動き出した以上時間が無い。頼むで』
華雄『わかった』
そう言って二人は武器を構える。
張遼『ということや。状況が状況やし、卑怯だなんやって言ってられへん』
ふ~む……
二対一か…
華雄は傷が治ってないのか少しフラフラだ。
張遼もまだ息が荒い。
コイツは……勝てるかな。たぶん。
曹仁『華雄、聞きたいことがある』
華雄『手短にな』
曹仁『脱走したときに大将を討とうとは考えなかったのか?』
華雄『………あ……』
どうやら忘れていたらしい。
張遼『華雄…………前からわかってたけど、お前ほんまにどうしようもなくアホやわ』
前からわかってたなら言う必要ないよね。
あ、そうかそうか。それを俺に聞かして華雄を辱しめようとしてるんだな。
張遼は少しS気質だ。
それにしても、さすがは鈴々と中の人が同じなだけあって華雄は猪突猛進でバ…………いや、なんでもない。
張遼『てこんな無駄話してる暇無い!さっさと殺るで!』
曹仁『無駄とは酷い言い様だ』
双剣を消し、腰にぶら下げてある籠手を二つ腕に嵌める。
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