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希
『この次の授業ってなんだっけ？』
佳耶
「理科だよ」
理科か……
希
『帰ろ』
佳耶
「ちゃんと、授業出なさい」
佳耶は僕の腕をがっちり掴んで離さない
希
『腕、離そっか』
佳耶
「嫌」
なんかハートが付きそうな言い方だな
でも、このままじゃサボれないから……
希
『あ、川崎君』
佳耶
「え！？」
川崎君っていうのは佳耶の片思い相手
噂じゃ、川崎君も佳耶のことが好きらしい
っていうか、二人の行動が意識してますって分かりすぎ
だけど、二人とも鈍感だから気付かないっていう神業
佳耶は可愛いし、絶対上手く行くのに告れない
本人曰く、
絶対振られるよ！だって私のこと避けてるもん
だそうだ
こんなんじゃ、何時結ばれるか分かんないや
とにかく、今は佳耶から逃げよう
希
『隙あり！』
佳耶
「あ！希ぃぃぃぃい！」
希
『ふはははは！さらばだ！』
鞄を持って学校から出ていく
ふはははは！
僕は風になる！
*
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