序章

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季節は春。 見事に咲き誇る桜並木に見送られながら、俺たちは3年間の思い出がある中学校を卒業した。 ある奴は笑い、またある奴は泣き、それぞれがそれぞれに次に向かうべき場所を決めて、校門を出ていく。 当然みんなと同じように俺も既に自分の進路は決まっている。当然といえば当然だが進学だ。 自分には夢がある。そしてそれを叶えるために俺は進学の道を選んだ。 舞台は『水城高等学校』通称『水校』 俺はここで人生の転機を迎えることとなった。 これは、俺の後悔とか挫折とか喜びといったものに満ちた高校生活の話である。 順を追って話そう。まず全ての始まり、入学式からな―――
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