ブワル新聞

2/3
前へ
/10ページ
次へ
~ブワル新聞~  18日に起きた事件は皆ももう知ったことだろう。 セレスティア王国第86代国王アレクサス・セレスティア・クライアス様ならびにすべての王家の方々がお亡くなりになられた。 国はまだ公にはしていないが我がブワル社が教団からつかんだ情報によればアレクサス国王は国王直属の親衛隊天空の騎士団の反乱により殺害されたとのことだ。 天空の騎士団といえば国王自らが信頼する者を指名し集めた集団である。団員には帝の称号を持つ光帝、炎帝、風帝をはじめ、時の神をその身に宿す神人(しんと)のクロノス様を含め12人が所属している。  18日、王宮ではアレクサス国王の25歳の誕生祭が開かれていた。誕生祭には王家の血筋の方々に貴族の方々、アレクサス国王の誕生を祝うために集まった各国の使者が集まった。 無事終わるかに思えた誕生祭であったがアレクサス国王の閉会での演説の時それは起きた。演説がはじまった瞬間アレクサス国王の後ろに控えていた二人の騎士団員がアレクサス国王に魔法を放ったそれを合図に他の騎士団員も攻撃を始めたという。 だがその反乱の情報は教団にもれていた。それを知ったジョゼフ教皇はアレクサス国王に進言したが相手にされなかった。それもそのはずだ天空の騎士団は国王が唯一信頼する者たちが集まっているのだ。教皇は何かがあった時のために王宮の外に気付かれぬよう十字軍を配置した。式も閉会の演説となり十字軍の誰もが気を抜いたときに天空の騎士団の反乱が起こった。 十字軍が会場に到着したときには集まった人々のほぼすべてが息絶えていた。アレクサス国王は突然の奇襲にもかかわらず生き抜き勇敢にもジョゼフ教皇他数名とともに騎士団と死闘を繰り広げていた。 十字軍が応援に駆けつけたとはいえ相手はセレスティア王国屈指の者が集まった天空の騎士団だ簡単に鎮圧できるはずもなかった。それでも多勢に無勢不利とみた天空の騎士団は逃亡を謀った。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加