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何かを問いかけるかのような悲痛な叫び声が聞こえる。 それを嘲笑うかのように続いて金属音、魔法を使ったのだろうか地響きがおこる。前には戦っている二つのシルエットが見えてきた。 あと少し。 あと数歩で見えてくる。 心臓が早鐘のようになっている。まるで知ってはいけない何かがあるかのように本能がこれ以上進むのを拒んでいる。 一歩また一歩と進みふいに視界が開ける。そこには聖人を思わす雰囲気の男、そしてもう一人を見ようとした瞬間目の前が真っ暗になりそこで終わりを告げた。
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