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「…………」
「もうはぐらかすのはなしだからな。ちゃんと正直に話してくれ」
「…………」
俺の言葉に反応はなく、春風は黙ったまま俯いてしまった。
「……言いたくないことなのか……？」
少し間を置いて頷く。
「……なら、せめてそう思う理由を話してくれ。深くは聞かないことに……」
「とんだお節介野郎だよ純一は……別に迷惑かけてないとは言わないけどさ……何でそんなにしつこいわけさ……？」
言い終わらないうちに春風は俺の胸辺りに軽く拳を入れた。表情は……苦笑い。見た瞬間に理解できた。
「そりゃ……心配にもなるだろ。一応お前は……少なくとも俺は、お前のことを友達だって思ってる。心配なんだよ……」
行きすぎた行為か？
春風を心配して、汗だくになりながら探し回って、それくらい心配することは行きすぎた行為なのか？
「……純一の気持ちは嬉しいよ。でもさ……私だって……純一に迷惑はかけたくないもん。一応……そこら辺にいるヤツらよりは……大事な存在になってるから……」
春風も俺と同じように思ってくれているのか。なら尚更……迷惑なんて言わずに、少しくらいは話してくれてもいいと思う。
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