学校

2/14
前へ
/122ページ
次へ
「あいつに痴漢されたらしい。宿題忘れただけなのに……あいつは男子には暴力するけど、女子にはセクハラするよなぁ」 史也は顔をしかめながら言った。「………あいつって?」 俺はキョロキョロとあたりを見た。 「あいつだよ、大塚。先生だからってなんでもやっちゃいかんやろ。とくに男子にはキツイよな」 「俺なんか前質問に答えられなかっただけで教科書のかたい所で叩かれたぞ。コツって、マジ頭蓋骨の音した気がするし…」 クラスの男子達がざわめきだした。 俺はその話を聞いていいことを思いつき、ニヤリと笑った。 それに気づいた悠理、史也、翔太も顔を合わせてニヤリと怪しげに笑った。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

111人が本棚に入れています
本棚に追加