111人が本棚に入れています
本棚に追加
/122ページ
病院
俺は母親に連れられて病院へと来ていた。
『いいって言ったのに…』
俺はそう思いながら待合室で待っていた。
「高橋さん。こちらにどうぞ。」名前を呼ばれて俺と母親は診察室へと向かって行った。
「今日はどうなされましたか?」医師が俺のほうを向いて聞いた。俺が言葉を発する前に母親が話し出した。
「この頃咳がひどくなってきまして、前から咳はしていたんですけど……」
「咳が激しくなってきたのはいつ頃からですか?」
「三月くらいからです。」
医師と母親の言葉が俺の上を飛び交う。
『俺いる意味あんのかぁーー??』と心の中で叫んでいると
「では診察しますね。」
と医師が突然ふってきたので
「へいっ」
とマヌケな返事をしてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!