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俺が向かって行ったのは、ボロい二階建てのアパートだった。
そこは叔父が経営していたが、部屋が余ってたのでその一室を借りて、俺らの秘密基地として昔から使っていた。
ピーンポーン
秘密基地のインターホンを押す。じじじーとスピーカーの奥から音が聞こえたと同時に俺は
「甘党」
と答えた。
するとがちゃっと鍵が開き中に入った。
「やっぱりここかよ」
悠理と史也と翔太はすでに部屋に集まっていた。
「大正〰解!さすが十年以上つるんでるだけあるな。」
史也が笑いながら肩を組む。
「てかさっきの合言葉なんなんだよ。テキトー過ぎるだろ。」
悠理が鼻で笑いながら言う。
「まぁ合言葉決まってねぇし。みんなテキトーだろ。俺アウストラロピテクスだし、悠理はチョビひげだぜ??意味わかんねぇ。」
こんなかんじで他愛もない話しが続いた。
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