第一章

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「そんなに溜め息ついてると背伸びませんよ?」 「誰のせいだ誰の!!」 璃乃が影人を指差す。 しかしまったく迫力がない。 「あーはいはい。ごめんね。」 「軽く流すなぁ!!」 璃乃はよくその小さい身長によってからかわれる事が多い。 今みたいに怒っても小さい子をあやすように軽くあしらわれる。 「んで、今日は始業式でしょ?」 「くそぅ…いつか…いつかおっきくなってや「おーい璃乃ちゃーん?」うるさいっ!!!」 隼人がいた場所が燃え上がった。 「ギャーース!!」 炎が消えた後には黒焦げの塊があった。 「お手手の皺と皺を合わせて幸せ…なーむ「俺まだ死んでないから!!」」 隼人は寸前の所で影人の供養を中断した。 ちなみに席としては影人のとなりが譽、後ろが隼人、その隣が怜香である。 「…………チェッ」 「舌打ちはひどくないか怜香さん!?しかも女子舌打ちとか結構傷つくんですけど!!」 「おいそこ、うるさいぞ。」 「璃乃ちゃんまで!!」 隼人は今度こそ机に倒れた。そして涙で机を濡らしていた。正直気持ち悪い。 「まぁあんな奴はほっといてだな…さっき誰かが言ったように今日はこれから始業式になる。皆、体育館へ行くぞ。今日から皆二年になるのだからちゃんと話し聞くように。」 璃乃の話の後生徒は体育館へ移動した。 「最初に始業式のこと言ったの俺だからねーー!!?」 隼人の叫びだけが教室に響いた。
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