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影人は学園長に目を向け入学式に学園長室でのやりとりを思い出した。
「ヒィィィィィ!!」
影人は突如全身に寒気を感じ体を震わせた。
「い、いやだ!!もうやめてくれー!!うぅ……」
「だ、大丈夫ですか影人さん!?」
「ハッ!!……あ、あぁすまない、ななな何でもないんだ…」
影人は凄い勢いで頭を振り、学園長のことを脳内から切り離した。
しかしまだ寒気が消えない。
影人はいったい何処からこの寒気が来るのか探ると職員座席の方から我らが担任璃乃が怒りの眼差しで影人の座席辺りを見つめていた。
その視線はモンスターでも逃げ出してしまいそうである。
しかしその姿は実に可愛らしいもので、椅子に座っているが足が全部床についていない。爪先がギリギリついているようだ。
影人がその視線を追っていくと影人の隣の奴にきた。その隣のやつとは……
「ぐごぉぉぉ!!ぐごがぁぁぁぁ!!」
大きな鼾をかきながら寝ている隼人だった……
隼人は璃乃の視線にも全く気付かず堂々と寝ている。
「…こいつ燃えカス決定だな」
「あははは…」
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