第一章

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しばらくして始業式はやっと終わりを迎えたようだ。 「おーい隼人?」 「隼人さん大丈夫ですか?」 「……返事がない。ただの屍のようだ。」 「自分で言うなよ!!」 ………隼人は始業式が終わり解散の合図が出た瞬間足下に魔方陣が現れたかと思うと、灼熱の火柱が上がり隼人を焦がしていた。 それを見ても璃乃は怒りが収まらないのか、腕を大きく振りながら職員室へ行った。 またその姿は拗ねた幼女そのものだったため、生徒の一部は鼻血を垂れ流しながら倒れたとか… そして今影人達三人は教室に戻っていた。 ちなみに炭になっていた隼人は譽の回復呪文により一命を取り留めた。 「まったく…あんな堂々と寝る奴があるか?」 「いいだろう?眠かったんだから。」 「うらやましいよ、お前のそんな自由な所。」 「だっだめです!!影人さんはそんなところ見習っちゃ!!」 「そうよ。影人はこんなダメ人間の真似しちゃ。」 「そこの二人ヒドくね!?特に怜香!!俺はダメ人間じゃねぇし!!」 「あんたをダメ人間って呼ばなかったら誰を言えばいいのよ。」 「そこまで言うかあんたは!!」
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