第一章

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「よし、出来たっと…」 少年は朝食を皿に盛る。 その朝食はまるで一流のシェフが作ったような物で、食材が光って見える。 「いただきまーす」 少年はテレビを着けて朝食を食べ始める。 やがて食べ終わると制服に着替え、ボサボサの髪を整える。 丁度全ての作業が終わると玄関のインターホンが鳴った。 「開いてるぞ、譽」 「おじゃましますー!!」 少年が返事をすると元気な声の女の子が部屋に入ってきた。 「お前朝から元気だな…」 「そうですか?影人さんが朝弱いだけですよ!!…あ、そうだ影人さん昨日のアレ、ちゃんと試しましたか?」 「あぁ、アレ…ね……やってないぞ」 影人と呼ばれた少年は溜め息をつきながら答えた。 「えーなんでですかっ!! もしかしたら影人さんが出来るかもしれないんですよ!? 魔法が!!」
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