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「あんなことで魔法使えるようになるならこんな苦労してないだろ!!それに怪しすぎるだろアレ!!」
「へ?紙に平仮名50音書いて10円玉置いて――」
「呪われるよな!!ますます魔法使えなくなりそうだよそれ!!!」
「う〰しょうがないじゃないですか…だって今までいろんな人に見てもらっても原因わからないんですよ?」
そう、この物語りの主人公こと霧島影人(キリシマカゲヒト)は魔法が使えないのだ。
そしてその隣で喋っている女の子は星野譽(ホシノホマレ)。影人の幼なじみで、影人の数少ない友達である。
「だから、俺はもう諦めたんだって。だから譽も無理して探さなくても「イヤです!!」」
「私は…私は諦めません!!いつか、いつか影人さんに魔法を使えるようになって…その……い、一緒に……………」
「…そっか。ありがとな。俺なんかの為に。」
影人は譽の頭に手を置いて優しく撫でた。
「あ……」
譽は最初はびっくりしたが顔を赤らめて目を細め、気持ちよさそうにしている。
「さて、そろそろいくぞ。」
「はいっ!!」
二人は部屋を後にした。
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