72人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
「ちょっと、どうゆう事なんですか!!」
医者に呼び出された母親が叫ぶ。
「私たちも全力を尽くしたのですが…。
…………彼はもう長くないでしょう。。。」
泣き崩れる母親。
もうあの子には……。
「あ、お母さん。おかえり!」
ベッドに横たわる息子は、何だか痩せこけて見える。
「どうしたの?泣いてるの?」
息子に泣き顔を見られてしまった。
言い訳が思いつかない。
「わかった!お医者さんに怒られたんだね!」
「江頭もね、大人なのにいつも怒られてるんだぁ。変だねぇ?」
この子は本当に江頭の事が好きなんだ。
母親は筆を取った。
もう息子にしてあげられる事は、これくらいしかなかった。
『拝啓、江頭2:50様』
最初のコメントを投稿しよう!