最低の夜に最悪の男前

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次々出てくる美味しそうな料理。 恭二さんの料理はおしゃれでおいしくて最高! お腹空いたよー 晩ご飯を食べてないウチには料理を出すのもある意味辛いんや! ちょっとオーダーが落ち着いてバタバタせんでも良くなってきた。 「陽奈子。腹減ってないか?」 カウンター席の横で立ってたら恭二さんがそっと囁いてきた。 まったく、無駄に低くて色っぽい声やな。歌いもせんくせに! 「お腹空いてますよー。ウチご飯食べてへん。」 お腹を押さえて、眉間に皺寄せて『めっちゃ空腹』ってアピールした。 「すまんな、後でなんか食べさすわ。」 「ほんまですか♪んじゃ、本日のハンバーグ食べたいです!」 本日のハンバーグはチーズハンバーグのトマトソースや。めっちゃおいしそうやってんもん。 「はははっ。えーで!作ったる。せやけど陽奈子、声ちょっと枯れてるぞ。」 「あっ、すいません。クラブでちょっと使い過ぎで…」 痛いところを突かれた。 恭二さんには 無理すんな 接客中は声抑えて喉大事にせえ 喫煙席には料理持ってくな などなど。 めっちゃ気ぃ使ってもらってる。 せやのにこんなカスカスな声して申し訳ない。 「陽奈子!!」 「はいぃ!泣」 .
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