最低の夜に最悪の男前

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「一緒に帰れんくてごめんな。大丈夫?一人で…」 ウチは逆に綾が心配やよ。 あなた一人で帰らすのは大変危険な事ですから。 「大丈夫ッ。真也のクラブ終わんの待って帰るから!」 「あ~あ~。そ~でっか~。ラブラブでっか~。」 ニッコニコしやる綾の顔見たら心配して損した気分になった。若干な。 どこのオッサンかって感じで冷やかしてやりましたよ! 「妬くな、拗ねんな♪ひなも彼氏作ったらええやん。」 「彼氏らいらん。興味ないねん。強がりちゃうで!マジやからな。」 「はいはい。知ってますよ。」 綾はおもんなーいって唇を尖らせて呆れた顔をした。 「んじゃ。ちゃんと真也くんに送ってもらいや?また明日な!」 綾にバイバイの手を振りながらウチは爆走した。 あと8分じゃバイト間に合わへんよー 泣 「ほんま忙しい子と言うか…。 彼氏いらんとか、何人の男子が泣くねん?みんな可哀想に。[ヴーヴー]あッ!真也?ウチも今終わってん。早よ帰ろ~♪」 綾が最後に言った言葉なんか耳に入らんほど、すごいスピードで走った。 もちろんイチャイチャ電話も。 .
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