最低の夜に最悪の男前

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「ごめんなさい。ちょっとのんびりしすぎました!」 「もーええから、とりあえずこれ3番テーブル運んで。」 「あっ はい。」 恭二さんがカウンターに出した料理をすぐさま3番テーブルに運んだ。 両手に皿を乗せて、手首の上にも一枚料理を乗せる。 慣れたもんで最高4枚の皿やったら余裕で運べるようになった。 「お待たせしました。本日のパスタでございました。こちらは北海道産鮭と筋子を使ったクリームパスタです。」 すらすらと本日のパスタとそのセットの説明をしていく。 「ごゆっくりどうぞ。」 ニコッと営業スマイルをして席を離れた。 「これむっちゃおいしい♪」 3番テーブルのお客様がパスタを食べて、おいしいって話してたのが聞こえて、胸が温かくなって笑顔がこぼれた。 「陽奈子。これ8番!」 「はい!」 席は満席でオーダーはまだまだ止まらない。 余韻に浸ってる暇はなかった。 忙しい! .
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