新風

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俺は急いで部屋を飛び出し、階段をかけ降りた。 「パパ!何で起こしてくれなかったんだ!」 「え?目覚まし時計鳴らなかったのか?」 「う…、鳴ってたけど…。」 「ハハハッ!まるで昔の俺みたいだな!」 「だぁー!俺はパパになんて似てないよ!」 「なぁ、カスミ。俺とカナトって似てるよな?」 「さぁ?サトシが言うんならそうなんじゃない?」 [あ、そうそう。この小説の中ではサトシの妻はカスミだから。覚えときな!もうお転婆人魚なんて言える歳じゃないね。] 「おい…。今てめぇなんて言った?」 [あ?カスミさん。聞いてらっしゃった?だって貴女もう三十路でしょ?] ゴゴゴ…。カスミの背景に紅蓮の炎が燃え上がる。 [あ…ちょ…カスミさん?落ち着いて…。] ぷちっ。何かのスイッチが入った。 「消え失せろ影ナレ―――!」 どかっ。ばきっ。 …暫く御待ちください。
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