徒然草~第1段~ 格好良いってのはこーゆーこった

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意訳  この世に生まれたからにはさ「こーなりてーなー」ってのがあると思うんだよ。  皇帝のことを語るのは恐れ多いけどよ、その血筋は竹の根っこみたいに末端まで受け継いでて、訳わかんないことになってるのはすげーことだぜ。  同じように摂政関白もすげーし、その警護に当たるプチブルジョアな奴も、没落したとしても何か凄いままだしな。  けど、たまたまラッキーで昇進しちまった奴って、俺ってスゲーんだぜ!みたいにしてて、馬鹿っぽいよな~ww  あ、そうそう、坊主ってのはなるもんじゃねーっしょ。 あのナゴンちゃんがマイノートに「ダメダメじゃん!」って書いてるのも頷けるよ。  特に、出世した坊主なんてほんとろくなもんじゃねー。  やっぱ、坊主なら、どーでもいーやって世の中捨てちゃったくらいのほうが格好いいよなぁ。  ま、リアルを生きるなら顔やスタイルが優れてるほうが良いに決まってるさ。  そういう奴って、何を言っても嫌味っぽくならないし、口数少ない人ならいつまでも見詰め合ってたいって思うだろ?  そうそう、凄ぇ奴かも!?って尊敬してても、そいつの悪いところ見ちゃったらやっぱショックだよなー。 家柄や美形の遺伝子は両親任せだからしかたねーけど、心のことはスキルアップできないことも無いわけでさ。  もっとも、見た目や性格が良い奴でも、馬鹿と不良につるんでたら染まっちゃうのは残念だナ。  まぁあれだ、本当に必要なビジョンってのはアカデミックな学問の世界や文章力、音楽の心得、そうしてマナー!  他人からお手本にされるくらいまでいきゃあ完璧よ!  字も綺麗ですらすら書けて、歌が巧くてリズム感も有って、はにかみながら酌は断りつつも、実は飲めるってのが本当に格好良くてグレートな野郎ってもんさ。
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