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???「…スゥ…スゥ……」
???「まったく、朝っぱらから綺麗な寝顔して・・・・・・・起きなさい和己、朝なんだから」
朝、春の訪れとも言える暖かい日差しがカーテンを開けると共に瞼の裏から差し込む。
???「もう、起きなさいって言ってるでしょ!」
体を大きく揺らされるとようやく目がゆっくり開く。
???「真奈さん…おはようございます」
感謝の意味を笑顔で表現しようと思った俺はゆっくり体を起こし笑顔を真奈に向けた。
真奈「っ!///ま、まったく和己は私が居なかったら起きられもしないの!?たまには一人で起きたら?」
一瞬顔を赤くしたものの早口でそう言う言葉に俺はどこか寂しく感じてしまった。
和己「俺は真奈さんに起こしてもらえるのが嬉しいですから…」
ほくそ笑んでしまうのは当然だ。
大好きな人がこうやって毎朝起こしに来てくれるから、一日を頑張れる気がするんだ。
真奈「な、な////!!」
言葉にならないように言い続ける真奈は一時時間が止まったように見えたがすぐに後ろにあるドアに手をかけて出て行ってしまおうとする。
真奈「ご、ご飯できてるから…早く降りてきなさいよ///!」
和己「うん」
バタンとどこか乱暴に閉める真奈だったがそれでも愛おしく思えてしまう。
和己「今日も一日頑張りましょう!」
大きく手を広げて太陽の光をいっぱいに浴びてから和己の大きな声は近所じゅうに広まった。
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