一話

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Side:真奈 バタン 強く閉めたドアから聞こえたのはそんな些細の音…でも・・・・ ドク、ドク、ドク 今は心臓の音のほうが大きく聞こえてくる。 真奈(ま、まったく何なのよぉ。朝っぱらから何顔を赤くしてんだろ、私…あいつ絶対無意識だ!ただ、ホントのこと言ってるだけ、毎朝起こしてもらってありがとうって言ってるようなもん…そうよ、ぜったい…) 和己『俺は真奈さんに起こしてもらえるのが嬉しいですから…』 真奈「はぅ!!////」 真奈(やっぱりダメェ。なんか、嬉しすぎて顔が熱いよぉ) 顔を手で包むようにして悶え始める真奈はきっと第三者から見たら変な人に見えるであろう。 私達は別に付き合ってるわけではない。 ただ、家が隣同士で幼なじみだからこうやって起こして朝ごはんの用意しているだけ。 和己の親は二人とも仕事で海外を飛びまわっていることが多いので滅多にはこの家に帰ってくることは無い。 だから、朝昼晩と和己の面倒を見ているんだけどそれは和己の両親に頼まれただけのこと。 私の両親は対馬家と仲が良かった所為か私がこうゆう事をしていても何も言ってはこない。 だからといって図々しくも出来ないので和己の世話以外は自分の部屋に居たりする。 ついでに言うと私と和己の部屋は窓と窓を挟んで1㍍程度しかない近距離にある。 まあ、別に好きであいつの世話焼いてる訳じゃないんだけどね。
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