一話

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「何してるの?」 「はぅわ!!?」 突然の後ろから声が聞こえてきてビックリしてしまう私、キッチリと制服を着こなした和己がまだ少し眠たそうに立っていた。 「顔が少し赤いですよ?風邪でしょうか?」 そう言いながらデコとデコを合わせてくる和己の顔との距離は数センチしかなかった。 (顔近いってば~///) その時目を瞑っていた和己が目を開けた。 そしてその目は必然的に私の目と合ってしまう。 「きゃあっ!」 恥ずかしさのあまり彼を突き飛ばしてしまった。 「あいたたっ!」 「あ、・・・ごめ・・・!」 しまった!! またやってしまった…… こんなことがある度についやってしまう。 「すいません」 壁にぶつけた所をさすりながら和己はニッコリと笑って謝ってくる。 私のほうが謝らなければならないのに…
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