一話

6/39
前へ
/42ページ
次へ
「ふ、ふん…冷める前に早く食べなさいよね!」 こんなことが言いたいんじゃない! 何であなたが謝るの? 悪いのは私のほうでしょ? 「わ~、今日も美味しそうですね!いただきます」 何であんたはそんなに能天気でいられるよのぉ~!!! 和己のこんな所、時々殺意すら芽生えるわ。 人がこんなに後悔してるのに… モグモグと幸せそうにご飯を平らげていく和己の頬にご飯粒がついている。 「ちょっと、ご飯粒ついてるわよ…もっとゆっくり食べなさいよね」 ひょいっと和己の頬からご飯粒を取り上げ自分の口に運ぶ。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

64人が本棚に入れています
本棚に追加