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彼女は 元々
イシュリンカと言う
国の姫だった。
だがある日、イシュリンカは
盗賊の手によって
滅ぼされた。
命辛々逃げてきた彼女。
ふと、泉に映る己を見ると…
絶句。
顔の右側に
大きな傷が出来ていた。
美しきその顔には
なんとも醜い大きな傷。
彼女は泣いた。
そして、自ら
光を見ることを禁じた。
彼女は 暗い暗い地下に
小さな帝国を築いた。
俗世間では
生きていけなくなった
訳ありの民々が
そろそろと生きていく場所。
彼女は 常闇の姫になった。
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