アウグトゥス

4/5
前へ
/36ページ
次へ
「目的は何か」 「その国々の文化を知りたいのです。滞在許可を頂けませんか?」 …ふむ。 なんだろう。 この胸騒ぎは。 アウグトゥスは 偶然にして必然と 自分と逢うべきだったような。 よく分からない感覚が クレセアを支配した。 「クレセア様。如何致しますか?」 煩い家臣が先を促す。 「いいでしょう。滞在を許可します。ただし、滞在中はこの国のルールに従っていただきます。宜しいですね?」 「ありがとうございます。勿論、従わせていただきます」 「宜しい。まず1の項として武器を所持しないこと。2の項として仕事をすること。3の項として二日に一度、私に供物を供える事。以上です」 アウグトゥスは 何やら難しい顔をしている。
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加