第三十二章~江戸の戦い

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その頃…第一関所付近… 紅葉「…暖かい…」 紅葉は江戸城へ向かう森の中であった その道中には冥府軍や統一軍の死体が転がっている 紅葉は死体に触れ、それがまだ死んだばかりの者と確認する そして近くで戦いが起こっていると警戒を強める 「ヒシャー!!くかかか!ガキが一匹いやがった!」 「ふっへへっへ…本体の合流する前に腹ごしらえしていくか?」 5~6人の冥府兵が姿を現す 紅葉「臭い…」 「あぁ!?テメェ!!俺様たちが臭いだと!?」 「良い度胸だ!たっぷり可愛がってやるぜ!」 紅葉「ロリコン…」 「てめ!!いたぶってやる!!」 頭に青筋を浮べた男たちが紅葉に向かって突進してくる 紅葉は150センチほどしかないため、2メートルをゆうに超える 「うらぁぁぁぁぁ!!…あ、あれ!?」 男たちの視界から紅葉が消える 「ど、どこ行きやがった!?」 男たちは紅葉を探すが…どこにも居ない 「うぎゃぁぁぁぁぁ!!」 1人の断末魔が木霊する 「な、なに!?」 「ど、どこだ!?出てきやがれ!!卑怯者!!」 男たちは油断していたのを引き締め、背中を合わせる そしてどこから攻めてこられても対応できるように陣取る 森に静寂が訪れ…緊張が走る がさっ…という音と共に1人の冥府兵が刀を森に向けて振りぬく しかし人を斬った手ごたえはなく、それどころか刀が木に刺さったのかビクとも動かなかった 「おい!何を遊んでやがるんだ!」 「うるせぇ!ちっ!刀が何かに引っかかったか?」 刀を引き抜こうとする男の前に、1人の男が姿を現す
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