プロローグ

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これがもう十年、二十年経ったら・・・どうなってしまうのだ。 今でさえ早すぎるほどなのに。 よく言えば、充実している、ということなのかもしれない。 友達と笑い、部活して、そこそこ勉強に励む。 それで充分だった。 しかし、一年時間が経てば、また恐怖の歳は回ってくるのだ。 逃げることの出来ない、進路を選ぶという魔の時間が・・・。 全てを飲み込むように、やってくる。 まっさらな空を見上げて歩きながら、伊藤千夏は考えた。
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