シベリアさんと

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「あ、シベリア。また化石?飽きないんだね。」 開口一番、毒を吐いてくる。 まったく、と呆れながらそいつに振り向くと、 顔が腫れて誰だか識別ができないモノがいた。 「おぉぉ、あ?!ちょ、え。なな何だよ!何だよソレ!」 声といつも着ているワンピースでかろうじてヤツだと判断できた。かろうじて。 「あぁ、2500ベルを捕まえようとしたら刺された。」 「に、にせんごひゃくべる?そんな生き物……、値段か!売値だな?!」 うん、ハチ。なんて飄々と答える。 てかハチに刺されてんのに動じないのは女としてどうなんだ、なんてツッコミはしない。 「てか、早くクスリで治せばいいだろ?」 「あぁ、今日ロビンの家に行ったら風邪ひいてたみたいだからクスリあげちゃった。」 だから今日はたぬきちさんの所には売ってない。そう答えたコイツはきっとスゴく良いヤツだな、と改めて思った。 顔面凶器だが。 あたたかい晴れの日に (コイツもロビンも早く治ればいいな) (あー、家具だ) (また揺すってんのか!) (げ、ハチだ)  
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