プロローグ的なプロローグ

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「うーん・・・・どうしたものか。」 「まいったな、真冬や母さんが心配するな。」 「最悪、ここで寝ることになるな。」 「・・・・・・・・・。」 「ま、待った!いくら俺でもこんなときにラッキー!とか考えていられるほど余裕はないよ!」 「・・・・だなっ。鍵はこういうときは真面目にやってくれるしな。」 「とりあえず、ケータイがなぜか圏外な今、明日の朝練の連中に助けてもらうしかないな。」 「しかたねーか。」 「って、ことではい。」 「ん?なんだ?」 「これから寒くなるから、俺ので悪いけど着てろよ。」 「なっ、いいよ、あたしは平気だぜ?鍵が寒くなるだろ?」 「俺は深夏に抱きついて寝るか――――。」 「だらぁああああ!」 「ぐはぁっ!」 「やっぱり鍵は信用しないほうがいいな。」 「じ、冗談です!けして、そんなことしません!・・・・今は。」 「最後の言葉が非常に気になるな!」 「結婚したらよくやることに――――。」 「だらぁああああ!」 「ぐふぉぁっ!」 この威力なら倉庫のドアを壊してほしい・・・。 「ったく、鍵はどこにいても、そうなのな。」 「まー1人ならさっさと寝て明日を待つところだけど、深夏がいるしな。」 「はっ?あたし?」 「ああ、深夏と雑談してると楽しいしさ。」 「な、ばっ・・・!さ、さっさと寝ろ!」 「ツンデレきたー。」 「ツンデレじゃねー!」 「俺にデレてくれ!」 「断固拒否する!」 「即答ですか・・・・。」
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