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その姿ははっと息を飲むほど、可憐だった。
いや、あまりにも美しすぎて、息をのむこともなかったが。
ぼんやりと発光するソレの光は、薄緑色に輝いていた。
柔らかで、全てを包みこんでくれそうなその光に、私は目を奪われた。目を離せなかった。
ソレ自体は、形容し難いような美しさがあった。
言葉にすることも躊躇われるように華麗だった。
住み着き妖精だ──
私の体は、金縛りにあったように動かなくなってしまった。
ただ、目だけを除いて。
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