住み着き妖精

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現れた光は、またまた優雅に移動して──今度こそ姿を消した。 再び暗闇が訪れた部屋の中で、私はしきりにまばたきを繰り返した。 ──夢ではないかと。 しばらく呆然としていた私の耳に、時計の音が入ってきた。 その音で我に返った私は、疲れ果てた腕で、ヒモを引っ張る。 部屋には、明るさが戻った。
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