住み着き妖精

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私は、本をめくる手を止めた。 開け放たれた窓から流れ込んできたそよ風が、ページを揺らす。 空では、小さな雲と大きな雲が追いかけっこをしている。 「住み着き妖精ね……」 そう呟くと、私は椅子の背もたれにもたれかかり、大きく伸びをした。
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