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ZERO IN
奥から、奥深くから洩れだしてくる……
抑え込もうと躍起になっても、じわりじわりと隙間から……
拒絶したいのか、受け入れたいのか自分でもはっきりとは、よくわからない。
もう、逝っていいよね?
もう、そろそろ終わらせていいよね?
もう、こんなの沢山だよ。
切なくて……
切なくて! 切なくて!
どうしようも無いほど苦しいんだもん。
指を動かせばいい?
うん、知ってる。
でも、指に力が入らない。
あと一歩が踏み出せない……
「たはは。また、駄目か」
私は、唾液で濡れた黒光りする銃身を口から抜き出した。
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