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そうと決まれば、いつまでもウジウジと悩んでいるのは性に合わない。
これからは、かずを元の幼なじみとして見ていこう。
…急には無理かもしれないが、少しずつ頑張るしかない。
やっぱり忘れるには新たな恋だよな…
なんてことを、グラスを拭きながら考え出していた。
すると…
「ピイチャン!…って大丈夫??」
ボーっとしていたせいか、呼ばれていたことに気づかなかった。
目の前には、小首を傾げながらこっちを見ているかずと彼女…
おんなじ仕草なのに、かずの方がかわいい!!
って、今諦めるって決めただろうに…
そんなこんなで、また自分の世界に入っていたようで、再びかずの呼ぶ声で戻ってきた。
「ピイチャン!今日はどうしたの??大丈夫??どっか具合でも悪い??」
矢継ぎ早に、かずから質問され、少し驚いた。
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