出会い、別れて

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「おはようございます」 そう返してしまった あまりにも気が抜けている 「大丈夫?怪我はない?」 肩に手を置いて 体を眺める 見た目中学生 けど今は それどころじゃ…… 「は…はひ……」 ぽへぇー、と 私を眺める女の子 だんだん顔が赤くなる 「あ、あの! お姉さまって呼んでも良いですか!?」 「はぁ?」 と 私より先に勝が驚いた 急に女の子の顔色が変わる 「カジロショウ、 あなたに罪状がでています 直ちに降伏し、 魔協会による 裁判を受けてください」 女の子は立ち上がって ローブの中から 一掴みの 矢の束を取りだし 宙に投げ飛ばした それを 「おまえ、 魔協会でも新人だろ」 一瞬で女の子の背後に回って 頭をポン、と撫でた 「おまえは若い だからやり合う気は無い」 宙に浮いた矢は 灰になり バラバラと 地面に降る フードを脱がし 「力の差は歴然、 ここは手を引いてくれ」 勝は笑った 私はそれを眺める 女の子がなにかをしようとすると 私はすぐに動いて 彼女を気絶させられる 「わかりました、 今日のところは引きます ですけど………」 私をチラチラ見てくる女の子 「美空センだよ なにか用かな?」「あ、い、いえっ!? 私は 魔協会代十八機関 第一部隊隊長 イスカ・レパトリアと 言うであります! ミソラお姉さまっ! ま、またこんどですっ!」 ヒュン、と 一瞬にして 姿が消えた
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