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一通り終わって
すぐ全身に
魔力が回せるような
万全な状態
コツも思い出したから
大丈夫だ
「……………」
目を閉じて
考える
魔協会は
なぜ今になって
勝を狙うのだろうか
狙うのなら
未熟だった時に捕まえておいたほうが
楽だと思うんだけどなぁ
「勝」
壁にもたれ掛かり
勝は眠る
無防備な寝顔は
どこか子どものようで
不思議と笑みがこぼれた
さっきの事なんて
思い出したくない
やっぱり、勝といると
安心する
勝は
なにか隠し事をしている
ここ最近、思い当たる節がある
行動するなら今だ
勝は寝ているし
私は今すぐに動ける
この家を拠点にするのは
回りの人に被害が及ぶ、
ダメだ
ならば
あぁ、深く考えなくていいや
私の頭は
イスカという女の子の
魔力の色を覚えている
それを探せば
何とかわかる
西の方角から……
いや、西?あれ?
西ってあっち?
間違えた北だった
北の方角、
そちらには
桜樹公園がある
多分協会は
そこを拠点にしているのだろう
目を閉じて
頭の中に
一枚の地図を広げる
公園の
四つの入り口
北側から行けば
敵に近いけど
罠っていう危険性がある
南は家から一番近い
だからいいと言う訳でもない
ここは
意味もなく
西から行って
相手の出方を
伺おう
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