出会い、別れて

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帰宅して 二時間後にすぐ外出 「行ってくるね、 私が、勝の剣になるから」 プレゼントのネックレスを 勝の首に掛けて 私は玄関に歩いた 手短に 傘を一本、 身を守る為に所持 素早く魔力を通して 空振りしてみる うん、何とか使えそう ほかには 魔力が通り安い 10円玉をありったけ 左手ポケットに入れる いざというとき 魔力を込めて 目眩ましとか 弾丸としても使える 帽子とか そう言うのは目立つからやめた 麦わら帽子しかないし 高校三年生で麦わら帽子は 少し抵抗があった みんなは 似合うと言ってくれるけど すこし恥ずかしい ふぅ、と 心を落ち着かせる 悩んでいる勝を 助けたい 勝をねらう 魔協会からも 守って見せる 玄関の扉を開ける 薄暗い闇の中 私には迷いがなかった 十円玉を一枚投げて 魔力を通して その光りで道を照らす 「勝、待っててね」
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