出会い、別れて

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寿命がない 体が悲鳴をあげる ぎしぎしと 体が泣き叫ぶ センは出ていった ちょうどいい 俺は俺の仕事をするまでだ 持って二時間、 いや一時間半か? センは あんな奴らに負けない 多分あいつらは センに傷一つ 付けられないだろう 俺を守ってくれるなんて センもなかなか生意気になった 盾を剣が守るなんて 聞いたことがない 膝の力のが抜ける 頭痛を通り越して 吐き気がする ひどく体が寒い 目眩がする 奥歯を噛み締めて 痛みを堪える こんな苦労 センなんか日常茶飯事だ だから 俺だって センの重みの 倍の倍を背負わなければいけない いや、背負う これが守る、ということだ もう、心配はかけさせない さぁ、 約束の地に向かおう
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