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｢過路炉勝の不注意で
死の淵から
蘇生させられ
魔力無しには
生きていけない体になって
過路炉勝の生き方一つで
ミソラお姉様は
性格を殺し、
自分に圧し殺して
貴女はまるで
操り人形です…！｣
イスカの目は
涙ぐみながらも
真っ直ぐに私をみる
｢────｣
なんでだろう
｢過路炉勝に
大切な物を
奪われ、捨てられ殺されて｣
その言葉に
胸が痛むのは
｢懸命に努力しても
過路炉勝は
簡単にミソラお姉様を
回りから遠退ける｣
けど
なんでだろう
｢なんで
頑張っている人が
悲しまなければいけないんですか!?｣
勝を
少しも恨めないのは
｢努力している人が
報われないのは
絶対におかしいです！｣
｢うん、
だから私は
勝に会いに行くんだ｣
答は簡単だった
｢お姉様は
過路炉勝を
恨んではいないのですか!?｣
｢勝はね
すっごい不器用で
強がりで
意地っ張り
嘘つきで
子供っぽいんだ
でもね
たまに見せる
本当の笑顔が
私は大好きなんだ
たしかに
勝の生き方に
振り回されてた
ように見えたかもしれない
けど
私は好きで勝といるし
恨んだこともない
だって
私は勝が大好きだもん｣
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