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地に描かれる
翠の巨大な魔方陣
その中央には
「────勝っ!」
魔方陣に足を踏み入れる
「セン……?」
回りを見渡す勝
「なにしてんだよ!
置き紙が見えなかったのか!?」
足元をふらつかせ
胸に大きな穴が開いている
血は出きって
服は血で固まっている
「見た、だからきた
リセットするって
その意味が解ってる?」
メガネはレンズが割れている
「あぁ、
勿論だとも
あとは
発動するだけ」
バシィッ
また一つ
空に割れがはいる
「うそ
絶対にわかってない
リセットってのは
いままで頑張ったことを
全て水の泡にすることなんだよ?」
「百も承知だが?」
「────ばかっ!!
なんでそんなことするの!?」
「……………」
勝は答えない
「セン」
勝は呟いた
「センは
過去の過ちを
償いたいと
おもったことはあるか?」
私は答える
「……うん」
「だろ、
だから、それだ
償いたいことがあるんだ」
「それは違うよ勝
勝は無かったことにして
ただただ逃げてるだけだよ」
「あぁ、
けどな、
センの夢に
俺は憧れたんだ
誰も犠牲にならない
10を救いたい夢に」
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