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「センは
頑張ってる
いや、頑張りすぎてる
ただただ
純粋にバカ正直に
利益もなしに
手伝い、助け
それで
笑ってる
なのに
なんでセンに
不幸ばかり訪れるんだ
ただ人に認められて
仲良くなって
友達を増やして
幸せになるはずなのに
だから考えた
考えた考えた考えた
考えた考えた考えた考えた考えた考えた
考えた考えた考えた考えた考えた考えた考えた考えた考えた
そして、わかった
俺がいるからだって
俺がいるから
センに不幸が訪れるんだ
俺のいじで
センの回りから人が
いなくなるんだって
だからリセットする
『もし、過路炉勝が
存在しなかったら』
という世界を作る」
勝は
倒れ込んだ
「もう、持たない
言いたいことがあるなら
手短にたのむ」
勝の顔は
ウソをついていなかった
私の為に
間違った方法で
私を助けてくれようとした
「バカっ!
それで10が救われるなんて
大間違いだよ!」
「うるせぇっ…………」
ぐすり、と
鼻をすする音
「センは10とか100とか
そんな小さな数字じゃない……
俺にとってセンは
世界そのものなんだよ……」
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