捻り姫②

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「そうは言ったって、この町だって狭くはないぞ?。いくら分かりやすいからって、そう簡単に見つけられないだろ……」 それに、もう一つ気になることがある。 「お前の背中のソレ。目に付きやすいぞ……」 俺が指摘したのは、椛が背中にさしている鎌剣だ。 鎌の部分を折りたたんで多少は小さくなっているが、それでも目立つ。 確かに隕石事件以来、治安が悪くなりつつあるこの国では、武器を持つ人も増えてはいるが…… 「ふーん。よく気づくじゃん。そんな細かいことに」 いや、全然細かくは…… 「でも大丈夫よ。私たちみたいに異能力者を捕まえる者には武器の所持が許されてるのよ。便利でしょ?」 ああ、はい。そういう設定的な物ですか。 ならいくら問い詰めてもしょうがないか……
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